色の選び方、これだけは押さえておこう!

業者から渡される色見本を見ると、数え切れないくらいの色のバリエーションがあります。同じベージュ一つとっても、番号によってぱっと見で見分けが付かないほどの微細なグラデーションのパターンに分かれていて、色選びは迷うとどこまでも難しくなりがちです。そこで、自分に合った外壁の色選びにするための5つのポイントをご紹介します。

色見本

 

その1 ご近所の外壁色とのマッチングを考慮しよう

色選びの基本は実際の住宅を見て回ることです。特に近所の家の外壁がどのような色にしているかをチェックすると、色選びの参考になるだけでなく自分の家の外壁とのマッチングを考えるときにも役立ちます。「このお家の色がイメージに近いな」という住宅があれば写真撮影をして色見本で確認してみましょう。色見本だけ見るよりさらにイメージを膨らませることができます。

ベージュ系やホワイト系のように人気で無難な色なら、周囲との調和は取れやすくなります。一方、濃度の濃い暖色系や寒色系を選ぶと、遠くから見ても目立つ個性の際立つ家に変わります。

 

その2 外壁の明るさを考えよう

同じ色でも明るさによって印象は大きく異なります。くわえて、どれくらい日光を反射することができるかを示す日射反射率が変わります。明るいほど日光を反射して断熱効果や遮熱効果が高まりますし、暗いほど日光を吸収しやすくなるため夏場に家の中の熱がこもりやすく居住の快適度が下がったり、エアコンの電気代がかさみやすくなるので注意しましょう。

ただし、色味が明るいと汚れやキズが目立ちやすいというデメリットがあります。とくにホワイト系やイエロー系では汚れると業者による清掃が必要になったり、早めに塗り直ししなければならない場合もあるので、色選びの際にバランスを考えておきましょう。

 

その3 色見本と仲良くなろう

色見本を開いてみましょう。すると人気のベージュ系でも種類が豊富で非常に似ていることに気づきます。色味は面積が小さいほどわかりづらく、大きいほど違いが生まれやすいという性質があります。同じ色のなかで微細な差の選び方をするとき、もし業者に大きなサイズの色見本があればもらってみてください。大きな色見本で確認するだけで、小さな面積ではわかりづらかった色の違いが明確に感じられるようになります。

 

その4 カラーシミュレーションを活用しよう

色選びに迷ったら、いくつかの候補の色でカラーシミュレーションを試してみましょう。カラーシミュレーションは街の外壁塗装やさんのような業者に依頼をすると住宅の写真をもとに希望する色を載せたシミュレーション画像を提供してくれるというものです。

WEB上のカラーシミュレーションサービスなら手軽に無料で試すことも可能です。大手塗料メーカーを中心に公式WEBサイトにカラーシミュレーションを提供しているケースが増えているので活用しましょう。

 

その5 屋根の色との配色に注意しよう

外壁の色だけに気が向いてしまうのではなく、必ず屋根の色とのマッチングも考えておきましょう。屋根色によっては外壁で選んだ色との相性がいまいちになるケースもあるからです。

屋根色とのマッチングを見るには上述したカラーシミュレーションを利用すると、家全体のイメージを確認できるのでおすすめです。

 

まとめ

外壁塗料は10年ごとに塗り替えるのがベストといわれています。自分の好きな色を大切にしつつ、周囲との調和や飽きの来ない色を選ぶなど、家全体のイメージを大切にしながら色を選ぶとよいでしょう。色見本やカラーシミュレーションを上手に活用して、自分の理想の家のイメージに近づけていってください。